さて、どてやきの次に向かったのはここ。
甲府の有名店は、押さえておかないとな。
今後のためにも。
面白かったのは、ドアを開けると、さっきどてやきで飲んでいた人が飲んでいたこと。
人種も宗教もちがっても、考えることはみな同じなのね。
ホッピーにシングルとダブルある。
まあ、シングルだな。
おや、食べるつもりだった親どりが消されている。
ならば、親ももにしよう。
みんなそれ頼んでいるしいいよね。
来た。
うーん、これはシングルだろうか。
ダブルは半分いっちゃうよ。まあいいな。
注いだ外がすこし余ったけどナカお代わり制度はあるのかな。
まあ、これも周りの出方を見よう。
幸い両隣の常連さんがホッピーだ。
と、思ったら右の常連さん、文庫本を読みながらホッピーをチェイサーに日本酒を飲み始みはじめた。
うーん、これではわからない。
ちなみに本の内容は武田信玄だ。チラと見えた。
さすが地元。
一方、左の常連さんは俺と同じくらい外を残している。
この人に習おう。
親もも来たよ!これは確実にうまい。
やはり、うまーい!だ。
とにかく歯ごたえ!
これが噂の親どりの歯ごたえか。
コリコリしてもいる。モチモチもしている。
噛みしめるうまさとはこれだな。
食べるのに、こんなに時間がかかるんだね。
ホッピーの外がとかどうでもよくなって残り全部入れたわ。
よく噛むと健全な思考になるとはこのことだ。
親と若いコで、ここまでちがったのがすごい。
違う部位みたいだよ。
若どりはここで食べてないけど、いつもの焼き鳥だよね。
親は全然ちがうの。
でも、けっして硬いんじゃない。
硬くはないが、歯ごたえがある。
そんな大人になりたい。
顎が疲れてきた。ホッピーを飲もう。
うーん、これはシングルだろうか。
うまいし、いいな。
そんな細かいこと。
信玄公ならこう言うだろう。
「動かざるごと山の如し」
うまかった。
鳥の旨味を知った。
さあ、そろそろ行こう。
ウコンの力も冷えてるし。
外はまだ明るい。