やばい、遅刻だ。あの方を待たせてしまうなんて!
立ち飲み屋を出て息を切らせながら新橋に到着。
ここだここだ。もういらっしゃるかな。

よかった、まだだ。

いくつになってもY先輩に会うのは緊張するなあ。
先に飲んでてもいいかなあ。

まあ、さっき飲んだしね。飲んでよ。
ここでもホッピーにしたよ。こっちは焼酎少なめだ。

そういえばホッピーを教えてくれたのもY先輩だ。
お通し。Y先輩のクチに合えばいいけど。

あ、「わりーわりー」と先輩ご到着。
懐かしいな先輩の「わりーわりー」
うれしいな。
ささ、なににしましょうか。餃子ですよ!

基本のハクサイを焼きで。
あとアンジャッシュ渡部おすすめのトマト。

それからY先輩の「海老が食いてえ」の一声でエビを。
来ましたよー。これはエビかな。うまいっすね、先輩。

これはハクサイ。いいっすね、先輩。

さすがにY先輩には写真撮るから向きを変えてとは言えなかった。
これはトマト。あ、たしかにうまいかもっすね先輩。

Y先輩は、自分が新卒で入った会社の先輩。
コピーはもちろん社会の右も左もわからなかったころに、すべてを教えてくれた方。
仕事はもちろん、遊びもね。
性格も年齢もけっこうちがうんだけど、なぜかよく遊びに誘ってくれて。
歌舞伎町でボッタクられたこともあったなあ。
今はY先輩は独立されて。自分も転職して。
あんなに一緒にいたのに、会うときはやっぱり緊張する。
尊敬してるから緊張するんだよね。
餃子の次はこういうのですね。

Aセット。ジビエです。

羊がうまい。味がうまい。
上野でもこういうの食べたことあるな。
これなんだっけ。話に夢中で忘れちゃったよ。

久しぶりにお会いしたけど先輩健在。

よかったよかった。
いい夜だ。むかし話に花が咲く。
お前は後輩の中でいちばん生意気だった、
なんて言われて。

はあ、飲んだ飲んだ。
Y先輩もだいぶ酔われているようだ。
よし、そろそろ出ますか。
若いころならこのままタクシーで新宿まで行ったりしたけど、
さすがに自分もY先輩も大人になった。
ありがとうございました!
また会いましょうね。